CONCERT REPORT

2024年11月24日(日)に開催された「Asymmetry & Symmetry」のレポートです。

去る11月24日、駒場東大前の「ムジクピアフォーヌ」にてジョイントコンサートを開催しました。 今回の出演者は、管理人さよと、古株メンバーのあやこさんの2名。 どうせ2人のジョイントコンサートなら、ソロだけでなく2台ピアノも取り入れよう!というあやこさんからの素敵なご提案で 今回はソロもデュオもありの華やかなプログラムとなりました。

今回のコンサートのコンセプトはタイトルの「Asymmetry&Symmetry=対称と非対称」で、 これは管理人の私自身が、仕事で携わる「グラフィックデザイン」という分野において常に意識していることでもありますが、 「対称的な要素」と「非対称的な要素」を絶妙なバランスで融合させることで、結果として面白いものが出来上がるという経験から、 これは印刷物だけでなく、あらゆる表現で同じことが言えるのではないかと考え、 曲、プログラムの構成、ピアノ、ツール、衣装などあちこちに「対称と非対称」の要素を散りばめてコンサートを構成してみました。

本番当日は暖かな快晴に恵まれ、チケットは完売(満員御礼)!
※本来70人収容可能な会場ですが、本番の途中でピアノ配置換えを行う為スペース確保の為60席までとしました。

慣れない業務にドキドキの黒服スタッフ5名と、緊張で落ち着かない2名のキャストとで、準備や打ち合わせを済ませ開場時間を迎えました。

当サークル主催のコンサートは一般集客型コンサートなので「お客様をお迎えする/お客様をもてなす」という部分において、主催の私は特に入念に時間や労力を割いて事前準備しています。 ただ、どんなに私が事前に入念な準備を行っても、本番当日になると主催の私は演奏以外の事は何もできません。というか、演奏に集中しようとすればするほど自ずと他のことは手につかなくなります。 普段の練習会ではやむを得ず自分の演奏(の為に集中する事)を犠牲にして、管理進行業務に専念せざるを得ない事が多いのですが、今回の本番は何がなんでも演奏だけに集中したい、他の事は何も考えたくないッ!

…というわけで本番当日は演奏以外の面での対処を全てスタッフにお願いしました。5人のスタッフに主催である管理人の思いを託し、演奏者と心を一つにして進行とお客様対応にあたっていただきました。

開場するや否や、受付とクロークに殺到するお客様の対応でスタッフ5人ともおわらわだったようですが、そんな事は梅雨知らず、 演奏者の2人は大船に乗ったつもりで、楽屋から少しだけ確認できるホール客席の様子を伺いながら(毎回この瞬間がものすごくドキドキします!)心の準備に専念しました。

開場から30分経過し、いよいよ開演。
普段の練習会では経験できない「聴く為だけに来てくださった大勢のお客様」の大きな拍手に迎えられ、演奏者の2人が登場。 本日のいでたちは、管理人さよが白いアシンメトリーのドレス、あやこさんが黒のシンメトリーなドレス。 ドレスは色が違いますが(アシンメトリック)メイクはお揃いの赤系でシンメトリックに。(わかりにくい汗)


まずはデュオの「モーツァルト/2台ピアノの為のソナタ第1楽章」からスタート。
複数人が出演するコンサートのトップバッターというのは、口火を切る役割を担うというか、空気を変えるというか空気を創るプレッシャーがあり、独特の緊張感がありますが、 トップバッターがデュオだとその緊張感も全く怖くない!むしろ「さぁさぁ皆さん!楽しい時間のはじまりはじまりですよ〜!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!」という(笑)おおらかメンタルでコンサートを始められた事はすごい事だと思いました。
1曲目のデュオの後は、ピアノの配置換えを行い、あやこさんソロ演奏「ショパン/バラード第1番」「プーランク/ナゼルの夜会(全曲)」です。
※このピアノの配置換えをやるやらないでオーナー様と事前に大変揉めましたが(汗)結果的に無事にできてなによりでした。オーナー様、ありがとうございました!

あやこさんのソロ終了後は20分の休憩。

その後、管理人さよのソロ演奏「モーツァルト/ピアノソナタ18番 K310(全楽章)」「ショパン/ワルツ第5番 Op.42」「幻想曲Op.49」です。
途中でスタッフと小さなお客様とでそれぞれにちょっとしたトラブルがありましたが(汗)なんとか無事にソロ演奏が終了。
管理人のソロの後は再びピアノの配置換えを行って、デュオ演奏のオペラ【カルメン】より「闘牛士」「アラゴネーゼ」「ジプシーの踊り」の3曲を披露。

演奏前に舞台袖で私がソロの緊張感を引きずったまま、緊張して待っていると、あやこさんが晴れ晴れとした表情で「私はデュオは全然緊張しないよ!」というので 管理人は「そっか緊張しなくていいのか。じゃあ緊張するのやめよっと!」と、気持ちの切り替えできました。あやこさんに感謝です。

ジプシーの踊りは、後半テンポを上げて熱量の高い状態で曲を締めくくるのですが、管理人はテンポアップでややパニくり、 それはそれで別の意味での熱量が高い状態で締めくくりました。(汗)
ソロもデュオも100%思い通り…とは行きませんでしたが、それでも、これだけ大きなプレッシャーの中でありながらも、自分としてはまずまずの演奏ができたのではないかと思っています。

また、今回デュオをコンサートで披露するにあたり、何度合わせ練習をしたかわかりませんが、演奏をする上で「相手の音をよく聴くこと」と「聴いて感じ取る音に指を対応させる」という事の大切さや難しさ、 他者とハーモニーを創る楽しさ素晴らしさを体感することができ、本当に良い経験になりました。


最後のご挨拶で、我がサークルGeneralprobeの紹介や、今回のコンサートの趣旨などをご説明させていただいたところ、後から皆さん「なるほど〜」などと納得したり関心していらっしゃいました。 私の拙い言葉(書くのは割と好きですが喋るのは苦手…)でもなんとかコンサートの趣旨が伝わった様でホッとしました。

そして終演後のミート&グリート(ホワイエでの歓談タイム)では、大勢の方とお話したり記念撮影していただいたり、まるでご褒美みたいな幸せなひとときを過ごさせていただきました。 サークルメンバーも10名ほど聴きに来てくれましたが、練習会でお会いするのとはまた違う感覚で、新鮮な気持ちでした。

以上、今回のコンサートレポートでした。

最後に…、ご来場いただいた皆さま本当にありがとうございました。
またコンサートを開く際は、是非聴きにいらしてください。
いつの日かお会いできます事、楽しみにしております!

余談ですが、今回掲載の写真について…
スタッフは5名いたのですが、他業務が忙しすぎて、ビデオや写真撮影を兼務できる状況ではなく、 今回の掲載の写真は、ステマネが忙しい業務の合間を塗って、録画ボタンを押してくれてなんとか撮れていたビデオから画像を切り出したものです。 その為画質も悪く、ビデオのオンオフの度に、三脚がどんどん傾いていったようで(笑)後半に進むにつれて画面の傾き加減も酷くなっていますがそれはご愛嬌で…。笑